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不登校・引きこもり専門相談

2019年7月12日 家族会特別例会案内

2019.07.22

くらサポ

MC:今日は、守口市の「ひきこもり・不登校など子どものことを心配する家族の会」が7月12日に開催される「特別例会」についてお話しいただくために、お二方においでいただいています。
ご紹介します。おひとりは、家族会の事務局をされている「くらサポ」の小野寺さん。

小野寺:はい、こんにちは、くらサポの小野寺といいます。よろしくお願いします。

MC:よろしくお願いします。そしてもうお一人は、当日のゲストスピーカーである白石裕一さんです。

白石:はい、白石です。よろしくお願いします。

MC:わざわざ白石さんにもおいでいただいてありがたいことですね。

小野寺:はい本当に。大変素敵なお話をしていただけるので、一人でも多くの方に関心を持っていただきたいと思って今日の出演をお願いしましたら、快く引き受けてくださったんです。

MC:そうなんですねー。なんでも白石さんは登校拒否のご経験も引きこもりのご経験もおありだということでしたね?

白石:はい、登校拒否からひきこもりと、それに伴う精神疾患を約10年経験しています。38歳です。

小野寺:現在は、ひきこもり経験を持つ講演者、支援者として活動されていて、地域の保健所、家族会、ひきこもりの勉強会、シンポジウムなどでお話しされているんです。

MC:なるほど。そして今回は守口の家族会でお話いただくということで。

小野寺:はい、「当事者の立場から家族に伝えたい事」という講演タイトルにさせてただいています。

白石:そうですね。ひきこもった側の私の思いと、ひきこもっていた当時にはわかりえなかった親側の思いがあって、家族会などで意見交換してきて、たくさんのことに気づかせてもらいました。当時の自分や両親のことを振り返って気づいたことなどお話しています。

MC:折も折と言いますか。川崎で殺傷事件があって、その後すぐ、元農水事務次官の事件があって、何か事件とひきこもりを結びつけるような嫌な空気が一部にあったりしますね。

小野寺:そこは本当に、「ひきこもり状態だから」襲撃事件が起きたのではないことを断言したいですね。ひきこもる人は、職場や学校で傷つけられたり、傷つけたりすることが嫌で避けて、その結果、人との関係を遮断せざるを得ない状況に追いやられた人が多くて、無関係な他者に危害を加えるような事態になることは極めて稀なことですね。

白石:本人も家族も社会から孤立しないことは大切で、外側ともいえる第3者、支援者などですね、そこに繋がっておくことは、お話したいことのひとつです。親は内向きにならずに外との風通しを良くすることが大事だと思います。親以外の人が必要であることを、本人にも親にもわかってもらうことは、ひきこもりのどの段階でもテーマになることです。

MC:ほほう、家族会はそのための一つの場所なんですかね?

白石:家族会などで「これから」について情報を得られたり、専門家や支援者に出会ったり、同じ思いの親や当事者と触れ合っていける機会であり、気づきを得る場の一つであったりすると思います。

MC:家族会に当事者が参加されるのもアリなんですか?

小野寺:それはもう大歓迎です。歴史の長い家族会の中には、若い人が常時参加されているところもありまして、親たちの語りに耳を傾けて、当事者視点で親の考えやしんどさ、苦しさですね、ときには親のエゴも的確に捉えておられるそうです。すごいなーと思うのは、意見を述べる時に「自分の場合は...」と前置きして、自分の経験を一般化したり絶対的なことにしてしまわないことを意識して発言されることなんです。

MC:ほう、なんと賢い発言のしかたなんでしょう。

小野寺:ですよねぇ。守口の家族会にも、ひきこもり経験を持つ方においでいただけるようになればいいなと思っているところで、7月に白石さんにおいでいただくことが、ひとつのきっかけになればいいなと思っています。

白石:家族会にはもうひとつ期待できることがありまして、本人も、そして支えて見守っている親も、精神的に安らげる、少し余裕を持てる時間を1日の中で少しでも増やしていけることが大事なので、まず親が外とつながって、風通しのいい、家の中にいる息苦しさを溜め込まずに外に発散できる装置の一つになってくれると思います。

小野寺:そうですね、先日の家族会で参加者のお一人がおしゃっていたことですが、「ウチの場合は学校を辞めたとか仕事を辞めたとか近所に隠さずに話すので、昼間家にいることが受け入れられていて、家の前でちょっとした掃除とかしていて近所の人に会ったら、普通に挨拶するし、何してんの、とか声かけもある。家族でも近所でも、何気ない会話ができる自然さがある」とおっしゃったんですね。家の中に強い緊張があった時期を乗り越えてのお話で、家でも地域でもご本人がラフに過ごすことができていて素晴らしいなと思ったんです。

白石:あぁ、それは頼もしいですね。存在を知ってもらうと、味方をたくさん作ることができますし、相談できる相手になっていきますからね。

MC:はぁー、隠すんじゃなくて、存在を知ってもらう。

白石:ええ、外との風通しを良くして、本人が必要とした時に、できるだけ円滑に支援を早く進めるために支援に繋がっておくのがいいと思います。

MC:そうですか、子どもさんが動かない今現在の間にも、本人が必要とした時にスムーズに動けるように、今しておくことがあるわけですね。

小野寺:はい、白石さんは「リスト化」ということを推奨しておられて、7月12日の家族会で丁寧にお話しいただく予定です。

白石:ひきこもっている時間というのは、長い苦しみと、孤独と、孤立感を味わい、先の見えない日々を毎日繰り返す期間なんです。日々、自分のなかで長い長い一人の時間と闘い続けているとでもいいますか。その闘いは、ひきこもりを脱することができた後にも「現実と社会の壁」として再び現れるんですよ。

MC:ふーむ、「現実と社会の壁」ですか?

白石:はい、私自身は外側に出るまでは苦しみを背負い、出てからは大変を背負うという感想を持っています。ひきこもっているときの苦しみは親も一緒に抱えてくれているのですが、出てからの大変さというのは、本人が一人で向き合わないといけませんから。社会的な力の不足や年齢、自分への肯定感やコミュニケーション能力の低下など、いくつもの苦しい場面が予測されるし、それは「社会の壁」との闘いです。その乗り越え方やうまく付き合う方法などについて、知恵を貸してくれる、練習させてくれる、自信をつけてくれる、そういう人や場所をみつけておく、あるいは本人がみつけやすいようにしておくことをお願いしたいです。

小野寺:そうですね、親の高齢化や亡き後が心配ということは確かにあるのですが、それより、親在るうちに何をするか、ということも今回のお話のポイントの一つです。

白石:私の経験の中でも、自分の親の対応とその後の変化の兆し、支援との出会いと利用してきた支援内容をお伝えしたいと思います。

MC:ご本人とご家族には大変貴重なお話になりそうですね。

白石:いつかご本人とお会いすることになって、私に話を聞かせていただければいいなぁと思っています。その最初の顔合わせの日になればいいですね。

小野寺:家族会も7月で22回目を迎えます。ご家族にとってそれなりにお役立ちがあったと思っていますが、今年度は、くらサポの支援をもう一歩進めたいと考えているので、白石さんの力も借りて、当事者に役立つくらサポになっていきたいと思います。

MC:はい、では7月12日のご案内を再度申し上げます。守口市、ひきこもり・不登校など子どものことを心配する家族の会、特別例会が7月12日金曜日、午後2時から4時まで、守口市役所地下1階の中部エリアコミュニティセンター会議室2で開催されます。

ゲストスピーカーとして、ひきこもり支援アドバイザーの白石裕一さんがお話され、ご本人の経験から当事者の立場から家族に伝えたいことなどをお話しされます。お申込みはくらしサポートセンター守口にお願いします。

フリーダイヤル 0800-200-8011へお電話ください。

本日は白石裕一さんと、くらしサポートセンター守口の小野寺さんにおいでいただきました。ありがとうございました。

白石小野寺:ありがとうございました。

テーマ

ひきこもり・不登校など子どものことを心配する家族の会

日程

2019年7月12日

時間

午後2時から4時

講師

ゲスト:ひきこもり支援アドバイザー白石裕一さん

会場

守口市役所 地下1階
中部エリアコミュニティセンター会議室2

お問合せ先

お申込みはくらしサポートセンター守口にお願いします。

フリーダイヤル 0800-200-8011 へお電話ください。

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