不登校・ひきこもり専門相談からのお知らせ
[2017年12月ニュース]くらサポ就労支援体験談
2017.07.27
くらサポ
私は学校卒業後、普通に就職をしたのですが、
人間関係が原因で退職。再起を図った転職先でも人間関係に悩まされ失意のうちに退職しました。そこから私は他人との接触を避けるようになり仕事に就かず部屋に引きこもってしまいました。
なんとかもう一度社会に復帰しようとするのですが、
過去のつらい経験の記憶がどうしても頭から離れず奮起しては挫折を繰り返していくうちに自信を失い長期のひきこもり生活に入ってしまいました。
「このままではいけない、でもどうしていいかわからない」
八方塞がりで一人ひたすら悩んでいたある日家族からくらしサポートセンターの利用を勧められました。
それまで他人との接触を拒んでいた私ですがとにかく今の状況から脱却したい一心で相談だけでもしてみようと決心しました。
面談日当日はかなり不安で緊張もしましたが、
職員の方は丁寧に対応してくださり、いろんな話を聞かせてもらううちに緊張もほぐれてきました。
他人とコミュニケーションをとるという初めての一歩は踏み出せた私でしたが、就労に関する不安は依然強いままでした。
まず職員の方から頂いたアドバイスは生活リズムを整えて健康な体を作り、体力をつけましょうということでした。
就職とはあまり関係ない事柄のように思えましたが
元々どうしていいかわからなかった私はとにかく言われたことを実行しました。
その日以降私は規則正しい生活を心がけるよう努めました。
毎朝決まった時間に起きて日光を浴びて決まった時間に適切な量の食事を取る、少しでもいいので他人と会話する、適度の運動をする、早めに就床する。全部を一度にこなそうとせず、朝早く起きるのが無理なら夜更かしをしないようにする等、出来る範囲で少しずつ生活リズムを整えていきました。
これは後で気づいた事なのですが、
人がなにか行動を起こす時、健康であるかどうかはものすごく重要だと思いました。今更の事と思われるかもしれませんが当時の私はわかっていませんでした。
やる気を出したり予定を立てたり、
その予定を実行したりするには体力が必要です。体力を付けるには運動が必要ですが、運動をするにはその負荷に耐えられる健康な体が必要です。健康な体になるには規則正しい生活をしなければいけません。
ひきこもりの人はスケジュールが無いので、食事や起床の時間が安定せず昼夜逆転の生活になりがちです。結果、不健康な体になり体力も衰えます。
過去の私は目標も体力もない状態でいきなり就職しようとしたものですから何をしていいかわからず途方に暮れていたのだと思います。
そうして規則正しい生活を送っていくうちに就職活動の計画を立てられるようになるまで体力がついてきました。体力がついてくると失っていた自信も回復してきて働く事への不安も減り自然と面接のアポイントを取れるようになりました。
こうして私は
サポートセンターの人たちの助けもあって無事社会復帰を果たすことが出来ました。
職員の方から教わった働き方や人付き合いのコツのおかげで今の職場での人間関係は良好で問題なく働けています。
最後にどうしていいかわからない人に
アドバイスさせていただくとすれば、ひとりで悩まないでくださいという事です。
私自身、ひとりの狭い視野のまま悩み続けましたが、時間が過ぎるだけで問題は解決しないという経験をしました。自分とは違った視点の考え方の人と話をする事で視野が広がり問題解決の糸口が見つけやすくなるかもしれません。
私と近い年代で同じような悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。