不登校・ひきこもり専門相談からのお知らせ
[2018年4月ニュース]くらサポ就労支援体験談
2018.04.27
くらサポ
私は普通科全日制高校になじめず、通信制高校に編入して卒業しました。
大学進学は興味のない一般教養課程も履修しなければいけないので自分に合わないし、やりたい仕事もないし、何がやれるのかもわかりませんでした。とりあえず自動車運転免許をとることにしましたが、外出時は駅や繁華街の雑踏が嫌だったり、人と接することが怖かったり、眠りのリズムが整わない日もありました。家にばかりいると体力がなくなり、一時期は太ももの筋肉が落ちて自転車をこぐことができないくらいになりました。
家に籠っていてはいけないな、外へ出るきっかけがないかな、
と思っている時に母親からくらしサポートセンターのことを聞き、とにかく一度、就労準備支援事業に参加することにしました。帰宅するとグッタリしてしまう日もありましたが、週1回からだんだん利用回数を増やしていくことができました。パソコンセミナーやグループワーク、調理実習、封入作業、入力作業、ポスティングなどいろいろなことを経験しました。通うには交通費が必要だったので、作業でインセンティブが得られるのはうれしいことでした。
最終盤、職業訓練に行くか就労するかを検討できるくらいになったタイミングで
C-STEP人材開発・養成事業という就労体験の提案を受けました。1週間の座学でビジネスマナーなど学び、その後2週間、企業で就労を体験するものです。事務系やサービス系、軽作業など自分が希望する職種によって体験先が決まります。私は事務という仕事がどのようなものか知りたかったので事務系を希望し、就労体験がやりきれるように就労準備支援事業も週5回利用するようにしました。
利用スタートから半年かけて
週5日外出できるようになってからの職場体験でも、疲れて倒れこむように帰宅する毎日でした。職場は人が大勢いるフロアで不安でしたが、体験先は指示命令が整っていて混乱なく過ごすことができました。聴覚障がいの方のためにDVDの文字起こし作業をしたり、部署の引越にともなう処分品の分別でリサイクルを実感したり、知らない世界に触れることができました。食堂にも同行してもらい、同じ趣味の方とアニメの話に嵩じていると、同席している方に「呪文を唱えてるみたい」と言われたことも楽しく感じました。体験後半では少しは余裕ができて、帰りに買い物に立ち寄ることもできました。
体験終了後、
C-STEPから学校事務での就労の推薦をいただきましたが、通勤の負担が大きくて断念しました。働くということを実感し、責任を持って仕事する体験ができて自分の成長があったと振り返ることができます。今後の働き方について、今、くらしサポートセンターのスタッフと相談しているところです。
[ 実習先企業担当者のコメント ]
就労経験がないと伺っていたため、初めてのオフィスでの業務が負担にならないか心配でした。しかし実習中は私たちが用意していた業務を予想以上に早く正確にしていただいたため、他の業務を急ぎ準備させてもらいました。また、部署内で数人の仕事を手伝っていただきましたが、その集中力は目を見張るものがあると評判になりました。今回の実習で得た自信を糧に、パソコンスキルの向上や電話応対にも挑戦され活躍されることを願っています。